足立区千住にあるさかづきブルーイングの醸造所(画像:清水麻帆)
北千住には、クラフトビールの醸造所・さかづきブルーイング(足立区千住)があります。開業したのは、ビール大手のアサヒビール(墨田区吾妻橋1)で商品開発に携わっていた金山尚子さんです。
ブルワリーの1階には醸造所と、そこでつくられたクラフトビールの立ち飲みのスペースがあり、2階がビールとそれに合う料理が提供されるオープンキッチンのレストランになっています。なお、ビールはテイクアウトで量り売りもしています。
1階には、目当てのクラフトビールを決めて注文している常連の人、店に初めて立ち寄り店員さんにお勧めを聞く人、お目当てのクラフトビールが売り切れていた人などさまざまな人たちが見られ、世代も若い人から老いた人まで多様です。ここでしか飲めない味を求めて、皆、ここのオリジナルのビールを求めてやってきます。
10種類ほどあるクラフトビールのネーミングもユニークです。そのネーミングも金山さんが付けているそうで、訪問時に直接聞いてみるといいかもしれません。
金山さんは醸造家ですが、接客も行っているため、その際、希望の味を聞いてレシピを書いたり、感想を次の醸造に生かしたりしながら、ビールづくりに励んでいるそうです。コミュニティーの人びとの声が反映されたビールづくりから生まれる、北千住でしか体験できない味、いうなれば「千住ビール」がここで体験できるのです。
クラフトビールを通じて地元の人びとが集う場所にしたいという目標について、金山さん自身は現状、達成できていると感じているそうです。